6月9日(日)に兵庫土建会館にて、建青連学習会をおこないました。内容はドローン学習会で土木工事業を営み、かつドローンスクールを経営されているSKYLAB神戸ドローンスクール・有限会社征和建設代表取締役 橋本 征和氏を講師としてお招きし、ご講演いただきました。 はじめに実技体験からスタート。コントローラーで操作を実際に体験してみてラジコンの飛行機を操作するようなイメージで、全体的にははじめは全員、飲み込みが早い感じでした。 しかし、色々なドローンを飛ばす過程で、物流用ドローンの操作練習の場面がありました。ドローンに紐をつけてクリップのついた紙を運ぶ実技指導があり、エアコン空調などもあり機体や吊り下げている紙が揺れたりするなど操作が難しく、講師から「クレーンで吊り下げた重量物のバランスを取りながら操作する手順と同じで、操作訓練を重ねて技術を取得することが大切」と教わりました。「将来ドローンによって建築資材を運ぶ時代がくるだろう」と参加者も感想を述べていました。 次に座学の時間では、国家資格制度、国土交通省の飛行申請の仕方など具体的な制度面を学習しました。話の中で「三ノ宮駅前の高層建築物の調査で飛ばした時に万が一線路にドローンが故障して落下してしまうと大変なことになる、それでもゼネコンが飛ばせと言われて気を遣った」「ポートアイランドだと神戸空港が近いので、島の南側でドローンを飛ばすと管制塔のレーダーにドローンが捉えられてしまってすぐに、管制官から連絡が来ます」など、実体験も踏まえた経験談などもあって、とても分かりやすく講演いただきました。 令和2年の国勢調査で10代の大工が2120人しかいないという衝撃的なニュースがもたらされました。20年30年後、私たちの身の回りで水漏れがあって、すぐに大工さんに来て欲しいけど、大工さんが今のように身近にいないのでは。この業界の将来について組合の青年部の人と話をすると、そのような悲観的な方向になります。 もちろん、大工以外にも建設従事者が大幅に不足することが予想されます。去年の合計特殊出生率は過去最低となり、東京都は1を切りました。日本の若い人口が増える見込みはありません。これに対応するには、ドローンなど現場の機械化により作業効率をあげていくか、技能実習生を雇用して対応する、現状それ以外の選択肢は考えられません。 将来のインフラの根幹を担っていくのは今の若い世代・青年部員です。将来この業界のことを考えていく上で、とても有意義な学習会でした。
by hyogo-kenren
| 2024-06-09 22:00
| 建築
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